こんにちは。今回はローカルIPアドレスを固定化する方法についてまとめていきたいと思います。
LAN内のローカルIPアドレスはルーターのDHCPによって自動で割り振られます。DHCPは一定期間が経つと、同じIPアドレスを別のデバイスに割り当ててしまうことがあります。これらを回避するためにローカルIPアドレスを固定化しちゃいましょう。
「ルーター側の設定でIPアドレスを固定化する方法」と「Wi-Fiの設定画面からIPアドレスを固定化する方法」についてまとめます。
ローカルIPアドレスを固定化することのメリットとデメリット
メリット
- サーバーに接続する際にIPアドレスを毎回調べなくてよくなる
- リモートデスクトップ接続する際にIPアドレスを毎回調べなくてよくなる
- 好きな通信に対してポートを開放できる
デメリット
- 固定化するデバイスが多いと管理が大変になる
- 設定に手間がかかる
- すでに割り振られているものと重複してしまうと接続ができなくなってしまう
ローカルIPアドレスを固定化する方法
ルーター側の設定でIPアドレスを固定化する方法
バッファローのルーターでの設定方法を解説しますが、他のルーター同様に設定できると思います。
NTTからレンタルしたものはできなかったかも(僕の記憶ベースなのであまり信用しないで…💦)
1.まず、IPアドレスを固定化したい機器が、現在使っているIPアドレスを調べます。
Windowsの場合:
下記コマンドを実行しIPv4アドレスの右側に出力されているのが、今使っているIPアドレスです
ipconfig
Linuxの場合:
下記コマンドを実行し、「inet 192.168.xxx.xxx」となっているのが今使っているIPアドレスです。
ip addr show
2.次に、ルーターの設定画面に入ります。バッファローの場合、検索エンジンンのアドレスバーに「192.186.11.1/login.html」と入力するとログイン画面が出てくるはずです。ユーザー名とパスワードを入力したら設定画面に入れます。ユーザー名とパスワードは、ルーターの横か裏に記載があると思います。

3.ログインすると、下記画像のような設定のホーム画面が出力されると思います。(1度開いたことがあれば出ないことも)
ホーム画面右下の1つだけグレーになっている「詳細設定ボタン」を押下してください。

4.すると下記のような画面が出力されます。左側のメニュー一覧から「LAN」→「DHCPリース」の順に進み、表示されたリース情報一覧の中から、手順1で調べたIPアドレスの項目の一番右にある「手動割り当てに変更」ボタンを押下してください。(手順1で調べたIPアドレスと同じ機器で設定している場合は、アスタリスクマーク*がついているやつです)

5.「手動割り当てに変更」ボタンを押下すると「修正」ボタンと「削除」ボタンに代わると思います。「修正」ボタンを押下すると下記の画像のような画面が出力されます。IPアドレスの欄を好きなものに変更し、「修正保存」ボタンを押下してください。
設定できるIPアドレスは左のメニューの「LAN」→「LAN」の順に進み、出力された画面の「割り当てIPアドレス」から確認と変更ができます。

6.手順1と同じコマンドを実行し、IPアドレスが更新されていたら成功です!!
Wi-Fiの設定画面からIPアドレスを固定化する方法
今回はWindowsの画面でまとめていきますが、LinuxやMacでも同じようにして設定が可能です。
1.まず、タスクバーの右下,Wi-Fiマークをクリックし、接続しているネットワークの「i」マークをクリックし設定画面を開きます。
(下記画像の黄色のマーカーでマークがついているところ)

2.次にIP割り当ての「編集」ボタンを押下します。

3.プルダウンメニューを「自動(DHCP)」から「手動」へ変更、IPv4(またはIPv6)のラジオボタンをオンにし、各種設定項目を入力し、「保存」ボタンを押下。
- IPアドレス : 固定したいIPアドレスを入力
- サブネットマスク : デフォルトだと「225.225.225.0」のはず
- ゲートウェイ : ルーターのローカルIPアドレス(バッファローなら「192.168.11.1」、NTTなら「192.168.1.1」のはず)
- 優先DNS : 必要がなければ未入力でも〇

4.コマンドプロンプトで下記コマンドを実行して、IPアドレスが変わったことを確認。
ipconfig
ip addr show
まとめ
ローカルIPアドレスの固定化は、サーバー運用やリモートアクセスを効率的に行うための便利な設定です。一方で、設定ミスや管理の煩雑さに注意が必要です。
固定化によって、より快適なネットワーク運用が実現できるはずです!
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